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ディジタルコミュニケーション
John G. Proakis 著
坂庭 好一 翻訳主幹
鈴木 博 他訳
28,000円
A5 1120頁
4-87653-073-4 C3055
本書「ディジタル コミュニケーション」は,ディジタル通信システムの設計に従事するエンジニアの参考書あるいは独習書として必読書となっており、また通信工学・電気工学を専攻する大学院レベルの1年間のコースの教科書としても役立つよう配慮されている.読者に対する予備知識としては,基本的な解析学,線形システム理論,そして確率と確率過程に関する基本的な知識だけで十分理解できる構成となっている.

本書「ディジタル コミュニケーション」は、15章から構成されている.第1章「導入」と第15章「マルチユーザ通信」は、今回新しく付け加えられた。他に新しく追加された内容としては,「ランレングス制限符号」,「仲上フェージング」,「フェージング通信路に対するトレリス符号化」,「マルチキャリア変調」,そして「広範囲のブラインド等化に対する取り扱い」などがある.

第2版では1つの章に含まれていた2つのトピックスを別々の章に分けた:「通信路符号化」と「通信路等化」は、今回それぞれ2つの章で取り扱っている.このように再構成することにより,これらの章は第2版に比べてコンパクトになり,読者にとってよりモジュラーな構成となっている.


本書の内容

第1章では,本書の「目的・主題」を述べられている.ここには歴史的展望や通信路特性の記述,通信路モデルなども含まれる.

第2章は,「確率と確率過程に関する基本事項」のまとめに当てられている.ここでは,本書を通して用いられる「各種の確率分布関数やモーメント」が述べられている.さらに,ディジタル通信システムの性能限界を求める際有用となる,「Chernoff 限界の導出」が示されている.

第3章では,「離散ならびにアナログ情報源に対する情報源符号化」を取り扱う.スカラーならびにベクトル量子化技術に重点をおき,レート歪理論の基本的結果との比較も述べられている.

第4章では,「各種のディジタル変調化信号の表現と狭帯域信号ならびに狭帯域システム」について述べている.また,ディジタル変調された信号のスペクトル特性も本章で解析されている.

第5章では,加法的白色ガウス雑音のあるディジタル通信路に対する,変調器の設計,最適な復調ならびに信号検出法などを取り扱っている.重点は,各種のディジタル変調技術に対する誤り率性能の評価と使用する信号に要求される通信路帯域幅などに置かれている.

第6章は,最尤推定法に基づく搬送波位相の推定法ならびに(時間)同期方式の記述に当てられている.判定帰還型および判定不帰還型の両方式について記述している.

第7章では,各種の通信路モデルに対する通信路容量とランダム符号化に関する話題が述べられ,これに続いて

第8章で,ブロックならびに畳み込み符号の符号化,復号化を論じている.

第9章では,帯域制限通信路に対する信号設計に焦点を当てる.本章は,スペクトル整形のためのパーシャルレスポンス信号ならびにランレングス制限符号の記述を含む.

第10章では,符号間干渉を受けた信号の復調・検出の問題を取り扱う.重点は,最適および準最適な等化方式とその性能に置かれている.

第11章は,適応通信路等化を取り上げている.LMS ならびに再帰的最小自乗アルゴリズムとその性能が論じられている.また本章では,ブラインド等化アルゴリズムについても述べている.

第12章では,マルチチャネル変調ならびにマルチキャリア変調を扱っている.後者は,ここ20年ほどの間に発展した幾つかの重要な応用という観点から見て時期を得た適切な話題と考えられる.

第13章は,スペクトル拡散信号ならびにそのシステムの記述に当てられている.本章は,狭帯域干渉の抑圧に関する記述を削除したことにより,第2版に比べて小さくなっている.

第14章では,フェージング通信路を介した通信を扱っている.仲上フェージングなどのフェージング統計量を加えたことにより,本章の範囲は拡大している.フェージング通信路に対するトレリス符号化も本章で取り扱われている.

第15章は,マルチユーザ通信を扱っている.重点は,符号分割多重アクセス(CDMA),ALOHA やキャリアセンスマルチプルアクセス(CSMA)などのランダムアクセス方式に置かれている.

以上に見るように、様々な話題を扱った15の章があるのが、最初に第3章〜第6章はディジタル変調/復調と信号検出方式の基本部分について記述されている.従って,これに通信路符号化を加えて系統的に読むことが出来る.通信路等化,フェージング通信路,スペクトル拡散,マルチユーザ通信に関する話題はその次のステップで読むようにすることも可能である.
 
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