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JavaScriptで学ぶ数値計算
吉川 浩 著
3,600円
A5 256頁
4-87653-331-8 C3055
 本書は数値計算プログラミングの基礎について,言語として スクリプト言語であるJavaScript を用いて解説している.対象は大学1年生程度以上を想定しているが,コンピュータに関心がある中学生,高校生でもある程度の理解は可能であろう.数値計算法とJavaScript の解説書のそれぞれはすでに多数の書籍が出版されているが,この2つの組合せはほとんど例が無い.もちろん,組合せの珍しさを狙ったわけではない.コンピュータの比較的初心者が手軽に数値計算プログラミングに入門できることを意図した結果の組合せであるである.JavaScript を言語として選んだ主な理由としては,

 最近のWEBブラウザには標準で対応しており,ブラウザがインストール済のパーソナルコンピュータなら,追加のソフトウェア無しですぐに作成,実行が可能である.

 機種やOSへの依存が少なく,Windowsだけでなく,マッキントッシュや UNIX 系の OS でも実行可能である.

 Java や C/C++ に文法が似ているので,JavaScript 習熟後の移行がスムーズにおこなえる.

 コンパイル作業無しですぐに結果を確認できるので初心者には扱いやすい.

 明示的にファイルへの書き込みができないので,誤操作によりファイルを破壊する心配が少ない.

などがあげられる.これらの特徴を考慮し,想定する読者のコンピュータに対する予備知識としては,ワードプロセッサの操作ができる程度とした.そのため,プログラミングの説明に入る前に,JavaScript を埋め込むための HTML ファイルの作成法なども簡単に解説している.また,数値計算法だけでなく,プログラミングについても初歩からの解説をおこなう.数値計算法については実際のプログラム例をできるだけ多く掲載して,理解を容易にし,実用的なプログラムのためにも参考にできるようにする.さらに,大学などでの講義を考え,演習問題などを適宜挿入する.

 以下,本書に予定している章ごとの内容を説明する.第1章「準備」では,プログラミングを解説する言語になぜスクリプト言語である JavaScript を選んだのか,C/C++ や Java との相違について述べる.そして,実際のプログラムをするために知っておくべき事項(HTMLファイルについて,テキストエディタの使用法,ソースコードの入力方法,JavaScript の実行方法など)を解説する.

 第2章「プログラミングの初歩」では,JavaScript の文法について,数値計算に必要な機能に重点をおいて解説する.単なる文法解説ではなく,実際のプログラム例を使用して理解しやすい説明をおこなう.まず,結果の出力命令を説明し,以降はそれを用いて命令の実行結果を表示する.次に数値と演算子を使用して計算結果を出力し,種々の演算子やその優先順位を説明する.次に変数の定義と使用法,変数の型について述べる.初学者がよく混乱する代入文における「=」は等号ではなく代入であることをわかりやすく説明する. 以下では if, for, などの命令をひとつずつ説明し,あわせてオブジェクトの概念や予約語についても解説していく.また,数値計算には欠かせない数学関数などを含む Math クラスを説明し,加えてユーザーによる関数の定義と使用法について述べる.さらに,配列変数の宣言方法と使用例も示す.

 第3章「数値計算入門」では,初歩的な数値計算の問題をいくつか取り上げ,そのプログラムを示すと共に内容を解説する.予定する例題としては,数値微分,数値積分,方程式の解,ベクトル計算,行列計算,連立方程式の解などがある.

 第4章「より進んだプログラミング」では,さらに実用的な例題と,より高度な使用法について述べる.また,関数の再帰的呼出などについても解説する.例題としては,多桁計算,フーリエ級数,高速フーリエ変換,などを予定している.さらに,JavaScript の制限をこえた利用法として,Java との連携によるグラフの作成,Excel など他のアプリケーションとの連携法について解説する.

 また,付録として,JavaScript の簡易なリファレンス,主なエラーメッセージとその対策,C/C++ や Java への移行について,バージョンやブラウザによる互換性についてなどについて述べる.
 
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