対称鍵暗号と公開鍵暗号の短所をお互いにカバーし、その長所を引き出すために用いられる典型的なアイデアである、その混合(ハイブリッド)によるセキュリティシステムについて述べる。 6-2 認証、論理署名、証明書 公開鍵暗号系によって可能になった強力な機能である、論理的な認証、署名のアルゴリズムとその応用について論じる。 6-3 セキュリティシステム全体 この本で紹介してき対称鍵暗号、公開鍵暗号、擬似乱数発生、暗号的ハッシュ関数を用いて、安全でない通信経路を通じて、お互いを論理的に認証し、秘密通信をする一つのセキュリティシステムを構築する。 Appendix 1 大きな数はどれくらい大きいか 暗号の設計の現場で用いられる「大きな数」について 2 Stirlingの公式 本書の各所で用いたStirlingの公式について。 参考文献と索引 参考文献 本書で挙げた参考文献表の他、暗号とセキュリティ理論について学ぶ上で参考になる文献について、その読み方もこめてその内容を紹介している。 索引 本書の特徴として、詳しい索引を設けている。